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2021/11/07

コラム,その他

成人式、卒業袴、振り袖の歴史


振袖の歴史は子供用がはじまり


振袖の発祥は鎌倉時代とされており、ご存知の通り脇の部分が開いている構造は、子どもの体温を逃すためと言われています。そして、当時は女性だけでなく、男性にも着用されていましたが、あまり知られていません。


その後は、未婚の女性のみが着用するという形に変化し、現代では未婚・既婚を問わず若い女性が着用する着物として振袖が定着しました。


卒業の袴スタイルは明治時代の影響


袴の歴史は古く、すでに古墳時代には存在しており、当時は男性の衣類とされていた記録があります。


大きな転換期となったのは女子学生の制服となった明治時代で、教員も袴を着用していました。特に女子学生にとっては進学率が低かった時代でしたので、特権階級のステイタスとして袴が憧れの衣服だったのです。


当時の位置付けとして、学問に勤しむという学生のイメージが卒業式や成人式の正装として現代まで受け継がれたようです。


現代ではファッションとしても親しまれる袴


明治時代に女子学生に着用された当初は、男性の袴をそのまま着用したため、スカートではなくパンツタイプでした。のちに女性らしくスカート型になり、リボンやブーツをあわせるなど西洋文化とのミックスは女性ならではの洗練されたファッションでした。


時代が変わっても特に女性によって親しまれ、ヘアアレンジやメイクも進化しながら現代に受け継がれています。