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2022/08/28

コラム,写真のこと,展示会

振袖準備いつから?振袖選びで気を付けたいポイントはココ!


一生に一度の二十歳の記念「成人式」

 法律が施行され、社会的に今までの20歳ではなく18歳が成人とみなされるようになりました。

 でも、高校3年生の18歳では、進路選択や受験なども重なって忙しい時期でもあるため、今まで通り20歳でお祝いの式典を催す自治体が多いようですね。お母様やご親戚の振袖を着たり、振袖をレンタルしたりと様々ですが、式典では、華やかに振袖姿で出席される様子が多くみられます。

では、お持ちの振袖がある方は良いのですが、ご用意のない方は、いつレンタルや購入を考えればいいのでしょう。お祝いとはいえ、振袖のご用意は決して簡単な安いものではありません。ヘアセットや着付けも必要です。費用ばかりがかかってしまったり、コーディネートに納得ができなかったりしないように素敵な装いや思い出が作れるポイントをお伝えします。

 

まずは、諸説ありますが、振袖や成人式のルーツなどに少し触れてみましょう。

◯そもそも、なぜ成人式で「振袖」なのでしょう

  着物には、さまざまな種類がありますが、振袖は「未婚女性が身に着ける衣裳の中でも最も格式の高い第一礼装」なので、大人への階段を上る意味での成人式で身に着けるに相応しい装いということです。普段と違う華やかな振袖を着ることで、大人になったことを自覚するとともに、成長した姿を家族などに見てもらい感謝を伝える意味もあります。


◯「振袖」の振るって?


  着物の部分の用語で「振り・ふり」とは、袖が付けてある下のあいているところを言いますが、「振袖」という言葉は、袖丈を長くして袖と身ごろを縫い付けないことでできる「振り」のある着物というのが由来とされています。大きく脇があいているので、通気性がよく、大人よりも体温が高く活発に動き回る子供が着るのに実用性があるとされていたのです。

 しかし、江戸時代になると子供用の着物であった振袖は、未婚の女性が着る正装になりました。初期から中期にかけて、袖丈がどんどん長くなっていったのです。その理由としては、舞台で踊りを披露した際に長い袖の方が所作が綺麗に見えたからとか、踊り子が舞台上で袖を振ることで愛情を、袖にすがることで悲しみの感情を表現した動きを若い女性たちが真似をして流行したから、などと言われています。袖の振り方で好意を示し、前後に振ったら「嫌い」左右に振ったら「好き」を表していたと言われ、そういったことから今でも「振る」「振られる」という愛情を受け入れないという意味で使われる言葉にもつながっているのです。

 ちなみに、結婚したら長い袖を振る必要がなくなるため、長い部分を詰めて短くする(袖を留める=留袖)が既婚女性の礼装となるわけですね。

 時代が移り変わるにつれ、振袖は厄除けやお清めの象徴ともなってきました。「振る」という仕草には古くから厄を払う・清めるなどの意味があり、袖の長い振袖をお祝い事で着ることによって、人生の節目や門出に身を清め、厄を払って幸せになれるようにという願いが込められるようになっていきました。

 

◯成人式のはじまりは・・・ 

  成人を祝う儀礼は古くからありましたが、1946(昭和21年)に埼玉県の蕨(わらび)市で行われた「青年祭」が現在の成人式のきっかけになったと言われています。終戦の翌年、敗戦によって国全体が混乱し希望が見えずにいた中で、青年団が中心となり、“これからの時代を担っていく若者たちを勇気づけ励まそう”という目的で青年祭を企画。日本政府はその青年祭に影響を受け、国民の祝日として「成人の日」を制定。全国各地で新成人の門出を祝うようになりました。なお、蕨市では、青年祭にちなんで現在も名称を「成年式」として祝典を実施しています。

 

◯成人の日は毎年1月15日だった

 1948(昭和23)に公布・施行された祝日法により、翌1949(昭和24)から国民の祝日として115日が「成人の日」として制定されました。しかし、1998(平成10)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)に伴い、2000(平成12)より「成人の日」は1月の第2月曜に変更となりました。

多くの地域で1月に成人式が行われますが、参加のしやすさを考えて時期をずらしての開催も増えています。1月に雪が多く降る地帯などでは、振袖を着て大雪の中を移動する大変さや交通機関の影響なども考慮して夏場に行われたり、進学や就職で地元を離れた人達が帰省しやすいお正月やゴールデンウイーク、お盆休みにタイミングを合わせて開催する地域もあり、各地で参加率を高める取り組みが実施されています。

 

◯新成人を盛り上げるために

  成人式は、地域の会館や大ホールなどが会場となり行われることが一般的ですが、そのご当地ならではの開催をしている地域もあります。有名なところでは、千葉県浦安市の成人式。ミッキーマウスに会える東京ディズニーランドで行われます。キャラクターたちのショーを見たり、お祝いのセレモニーがあったりして楽しい思い出になること間違いなしですね。また、千葉県鴨川市は、鴨川シーワールドという有名な水族館で開催されます。人気者のアシカや白イルカと記念写真が撮れるそうですよ。千葉県成田市の成人式は、なんと日本の空の玄関口・成田国際空港。世界各国の旅客機と記念写真が撮れたり、客室乗務員や地上職員も制服姿で出迎えてくれたりするそうで、成人を迎えるにふさわしい飛躍できそうな場所での開催ですね。

 自衛隊の隊員達の多くは、地元の成人式へ出席するのではなく、配属されている基地で成人式がそれぞれ執り行われるようです。陸上自衛隊では、15トンもある大型輸送用のヘリコプターや29トンもある大砲、44トンもある戦車などと新成人の自衛隊員たちが綱引きをするのが恒例行事だったり、海上自衛隊員は、砕氷艦しらせをバックに南極の氷上で記念写真を撮ったりと、スケールの大きな成人式になるようですよ。

 

さて、歴史や意味を少し知るだけでも、人生において成人式がとても大切な日であることがわかりましたね。成人式の振袖は、一人の大人として人生を歩き出す自分を祝い、成人となった自覚と責任を持つための晴れ着ですから、自分らしさを表せる納得した最高の一着に袖を通したいものですよね。


  

では、振袖選びで失敗しないためのポイントをいくつかまとめましたよ。

 

◯振袖選びに最適なタイミングはそれぞれ。周りに惑わされないで

 お友達や知り合いから「振袖を決めた」とか「早くしないと間に合わないよ」などと話を聞くと、「遅いのかしら・・・」「急いで決めないと・・・」と焦ってしまいますよね。

光栄写真館でもレンタル振袖を取り扱っていますが、以前は1年くらい前でのご予約が一番多かったのです。1つ年上の方の成人式が開催され、多くのメディアで成人式のニュースが流れたり、振袖展示会案内のDMが届いたりして「来年は、私の(娘の)成人式だ!」という意識も高まり、各所で開催される展示会へ足を運び、決定されていたようです。

しかし、近年は「1年前では遅い」というお考えのお客様が多くいらっしゃるようです。一生に一度の晴れの日に着る衣裳ですし、多くの選択肢の中からより良いデザイン・人気の振袖を確保したいというお気持ちもあるのでしょう。現に2年前、もっと早い方は3年前から振袖のお問い合わせや衣裳見学に始まり、ご成約に至るという傾向になりつつあるのです。当館としてもご成約は嬉しい限りですが、年々早まっていく現象に少し驚いています。

ただ、正直に申し上げると、何年も前に早々に振袖を決めても実際に着るのは2~3年後です。毎年新しいデザインの振袖や小物類が発表され、着こなしやアレンジも雑誌などで紹介されています。洋服と同じで着物にも多少なりとも流行というものがありますから、ご成約時は新作デザインでも、着る時には2年前・3年前のデザインになってしまうということです。もしかしたら、お友達の話やNET情報などでいろいろ見たり聞いたりするうちに、実際着るまでに好みや考え方が変わってしまうかもしれません。

1年前の段階で全てのお客様が振袖を決めてしまうという事はありませんし、振袖がなくなってしまうこともありません。もし1年前の段階で、選べる振袖がほとんどないとか小物が少ないというお店は、全て予約済みになってしまったというよりは、元々の品揃えが少ないということが考えられます。また、店員さんが「間に合わなくなりますよ」とか「もうほとんどの方が決めてますよ」とか煽ってくるお店もどうでしょう・・・セールストークに惑わされないようにしましょう。

振袖を決める時期は分散化傾向にあり、早い方は2~3年も前に決めますが、2~3か月前になって「まだレンタルできますか?」とお越しになる方もいらっしゃいます。振袖を決めるのに「最適な時期」というのは、本人やご家族の振袖に対する意識や希望、状況によってそれぞれなのです。最終的に納得の形で決められるのなら、問題ありません。あまり周りの声や雰囲気に惑わされず、ご自分のペースで成人式の準備を進めましょう。

 

◯振袖よりも、成人式当日のお支度予約をお早めに!

  

光栄写真館でお客様にお話させていただくのは、「振袖は1年前でも十分ですが、成人式当日のお支度の予約はお早めに」ということです。当館は仮設ではなく、撮影専門のスタジオ設備がありますから、前撮りをする日は、学校や仕事がお休みの時だったり、誕生月だったり、ご家族が揃う日だったりと年間を通してそれぞれで、お支度や撮影は希望日時でゆったりとできます。でも、成人式当日は、式に間に合うように二十歳の皆さんが一斉にお支度をする日ですから、時間帯でお支度をお受けできる人数にどうしても限りがあります。

流行のヘアセットができる美容師さんは多くいますが、着付けができる方は近年減少傾向にあり、成人式ではとても重宝されます。着付けは、見様見真似でできるものでも、1015分でパパッと仕上がるものでもありません。着付けをする人によっては、体型に合わせてではなくマニュアル通りに補正タオルを何枚も入れたり、紐や帯の締め方がゆるかったり、襟元が浮いて整っていなかったり・・・その仕上がりは様々。今までたくさんのお客様を見てきましたが、撮影前にできる範囲でお直しをさせていただいた方も少なくありません。美しい着付け・着崩れにくい着付けをするとなれば、確実に技術や経験がものをいい、できる人材はさらに限られます。ちなみに、光栄写真館での着付けは、経験豊富な資格所有者が行っていますのでご安心ください。

お一人お一人に時間がかかる上に、式に間に合うように仕上げなければいけないと時間も決められている成人式当日のお支度は、ちょうどよい時間帯からすぐに満席になってしまいます。式に間に合わないといけませんから、あとは、54時・・・と前に前にお時間枠をご用意していくしかありません。普段の装いと比べて、動き方も振る舞いも違う着物を朝早くから着て1日過ごすのは、体力的にかなり大変。豊富にある衣裳は後日決めるとして、先にお支度時間のご予約をされることをおススメしています。

 

◯振袖決定は1年前の1月末から3月がベスト!

成人式当日のお支度場所や時間が確保できたら、ゆっくり振袖を選びましょう。おすすめは1年前がベスト!と光栄写真館は考えます。先にもお話しましたが、年々ご予約状況は早くなるばかりです。2年前、3年前に振袖をお決めになる方もかなり増えていますが、実際、高校生の時に二十歳の自分の装いを想像するのってちょっと難しくないですか。

成人式が終わって、その月末から各所で次の方へ向けての展示会が多く開催されます。使用された振袖もメンテナンスが済み、1年後の成人式に向けての新作振袖や新作小物も出揃うこの時期は、一番多くの振袖が並び、お好みの振袖に出会えるチャンスが広がるタイミングです。オーダーで仕立てに時間がかかる振袖を選んだとしても、4か月ほどで仕上がるので前撮りにも十分間に合います。でも、さすがにタイムリミットもあります。当館としては成人式の1か月半前(11月末)までです。何十人分もの衣裳や小物の準備はもちろん、スタッフの割り振りや段取りなど手落ちのないようにしっかりチェックしないといけませんからね。11月末で振袖を決めていただいたとしたらギリギリといった感じになってしまいますが、ご準備はできますので、ご相談ください。

 

◯情報収集はNETを活用。でも選ぶ際は、必ず試着を!

 今は、雑誌だけでなく、NETなどで振袖や小物類の情報をたくさん見ることができるので、お好みの振袖を見つけたり、コーディネートを考えるにはとても便利です。髪型や帯結びなども参考になりますから、情報収集は早めに少しずつしておきましょう。漠然としているよりは、多少なりともイメージを持っている方が、選ぶ時にわからなくなったり迷ったりすることが少なくて済みそうですよ。

パンフレットやNET上に多くの振袖写真が掲載され、電話や必要事項の入力だけでレンタル注文ができるお店もありますが、写真と実物にはやはり違いがあるので、実際にご自身で羽織ってみて、色やデザイン、柄の見え方やお顔映り、サイズ感などを確認することがとても大切です。試着することで、自分では気付かなかった似合う色があったり、違う好みが見つかったりと新しい発見があるかもしれません。光栄写真館のスタッフは、今までにもたくさんのお客様の二十歳を彩ってきた経験と実績があります。第三者の目線からアドバイスやご提案もさせていただけますから、お気軽にご相談ください。

 

◯豪華すぎるプレゼントや「帯・小物はイメージ」という言葉に気を付けて!

振袖の展示会やイベントに行くだけで、浴衣や化粧品などがもらえる「ご来場プレゼント」、振袖を購入またはレンタルすると、化粧品やブランドバック、豪華なところではテーマパークチケットなどがもらえる「ご成約プレゼント」といった「特典」を用意しているお店が多くあります。粗品程度なら構いませんが、こういった特典があるか・ないかでお店を決めたり、振袖を選んだりすることはあまりおススメできません。なぜなら、そのプレゼント費用がしっかり振袖代金に上乗せされていると考えられるからです。

また、毎月のようにダイレクトメールを送ってくるお店も多いのではないでしょうか。もちろんお店側も商売です。お客様獲得のために宣伝をしないといけませんから必死ですが、たくさん送ればそれだけお店としてはその分の費用がかかるわけで、自然と高めな衣裳価格になっているかもしれません。

オシャレに着こなしているタレントさんや華やかに装うモデルさんの写真を多用して目を引くダイレクトメール。写真の横には、レンタルや購入の金額が明確に表記されています。でも、写真通りのコーディネートが表記価格だと思ったら大間違い!下の方に「帯・小物はイメージとして掲載。コーディネートによって差額が発生する場合があります」と小さな注釈が?!実際は、写真とは違うシンプルな基本セットがその表記価格で、デザインの違う帯に替えると◯万円プラス、飾りのついた帯〆に替えると△万円プラス・・・と、小物を変更するごとに追加料金が発生する場合があるようです。では、あなたが写真を見てステキ!と思ったそのコーディネートにするためには、表記価格にいくらプラスしなくてはいけないのでしょう。その多くは1、2万円プラス程度では済まない気がしますが・・・。

一生に一度の晴れ着だからと言っても、振袖の準備は決して安いものではありません。でも「高かった」「とてもお金がかかった」という思いが強く残るのは寂しいものです。妥協はしたくないけど、できる事なら低コストでお気に入りの装いができるのがベスト。(満足度>価格)になることが何よりですから、プレゼントや表記価格だけに惑わされず、希望の振袖やコーディネートが納得の価格で準備できると、より二十歳の装いが嬉しいものになり、着ることが楽しみになりますよね。

 

◯光栄写真館のコーディネートは、追加料金一切なし!

光栄写真館は、写真だけではないんですよ。レンタル振袖もご用意があります。振袖だけでなく帯や小物も充実の品揃え。そして何より、選ぶ帯や小物によっての追加料金が一切ありません!王道デザインでも新作デザインでも、ベースとなる振袖が決まったら、あとは帯や小物、ショールまで基本料金の中でお好みのスタイルを自由にお作りいただくことができます。下の写真のように、同じ着物でも小物使いで随分と雰囲気が変わるものです。あなたなら、どんなコーディネートにしますか?   

もちろん草履・バック・ショールもご用意して価格はどちらの組み合わせでも同じです。せっかくのお祝い着ですから、ちょっと華やか過ぎるかな?!くらいの感じでいいと思いますよ。種類が多すぎて迷ってしまったら、スタッフやご家族のアドバイスも参考にして、どうぞたくさんの振袖や小物の中から、楽しみながらあなたらしいコーディネートを見つけてください。

成人式に向けて、準備の仕方やタイミング、ご予算などは人それぞれ。お着物一式を借りて成人式を迎えたいとお考えの方には、前撮りと式当日のお衣裳・お支度一式と写真の全部を含んだフルプラン(77,000)を、すでにお着物のご用意がある方には、お衣裳一式をお持ち込みいただいての前撮りプラン(30,800)など、衣裳のコーディネートからご予算・ご要望に応じたプランまで、経験豊富なスタッフが最適なご案内をいたします。

 

かけがえのない二十歳の記念“美”を、衣裳・お支度・写真にいたるすべてのプロセスにおいて、プロの技術・最高の品質・仕上がりをもって、お嬢様やご家族様に大切な思い出をお贈りしたいと思っております。

詳しくはこちら→https://koei-st.co.jp/menu_detail?actual_object_id=17

ご予約・お問い合わせ先 0463-81-5822 まで(水曜定休)